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2007年8月25日 (土)

狛犬の居場所

1)神社に置かれている。

現在、狛犬がもっともよく見られる場所は、確かに神社です。

しかし実際には、それ以外の場所でも見ることが出来ます。

まずは寺院です。

例えば、日本で現存最古級、9世紀前半にまで遡るとされる狛犬は、京都の教王護国寺(東寺)に伝来したものです。

また、最も古い石造狛犬は奈良の東大寺南大門内にあります。宋人石工・伊行末によって建久七年(1196)に造られたとされています。

同様に、東京都内で最古の石造参道狛犬は目黒不動尊(瀧泉寺)にあります。こちらは承応三年(1654)寄進のものです。

これは当然のことで、日本では仏教と神道を補完的に捉える神仏習合の考えが長く流布されていました。現在のように仏教と神道を完全に分けて考えるようになるのは、明治初年(1868)の神仏分離令以降のことです。

それ以前には、寺院と神社も補完的に存在していました。寺院の鎮守として神社が設置されたり、神社が設置した神宮寺と呼ばれるものもありました。

その名残として、現在でも寺院と神社が隣接して立地している場所は少なくありません。

ですから、寺院に狛犬があることは不思議でもなんでもありません。

また、狛犬は御所にも存在しています。

紫宸殿の賢聖障子に描かれたり、御簾や几帳の鎮子として置かれたりしたことが知られています。

また、かつては天皇の即位式の調度として設置されたりもしていました。

というように、狛犬は神社だけのものではありません。

したがっては、

1)狛犬は神聖な場所に置かれる。

とした方が、実態と合うでしょう。

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