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2007年8月26日 (日)

狛犬の設置場所

2)参道に置かれている。

これも、通常もっとも目立つのが参道にあるものというだけで、参道だけにあるわけではありません。

例えば、神社を参拝する時に拝殿の中を覗いてみると、鮮やかに色を塗られた狛犬があることに気が付くでしょう。

また、本殿の外に廻らされた回廊に狛犬が置かれている場合もあります。

狛犬愛好家は、こうした社殿内の狛犬を≪神殿狛犬≫、参道などの境内の屋外に置かれたものを≪参道狛犬≫と呼び分けています。

呼び分けることには、それなりに根拠があります。

素材面から言えば、≪参道狛犬≫は堅牢な石などである場合が多く、≪神殿狛犬≫は木製が主です。

また、移動の都合などもあるのでしょう、≪神殿狛犬≫は≪参道狛犬≫と比較すると相対的に小型です。

≪神殿狛犬≫は神社の調度としての性格があり、一定の形式に従ったものが多いのですが、≪参道狛犬≫は表現のバリエーションが豊富です。

そこには、歴史的な流れがあり、狛犬は初めは屋内に設置されたものが、時代が下ってから参道などの屋外へと出て行くという経過をたどっているのです。

とは言え、微妙なものもあります。

「狛犬の居場所」で触れた東大寺南大門の狛犬は、場所としては参道に位置していますが、門という建造物の中にあります。

これは≪参道狛犬≫なのでしょうか、それとも≪神殿狛犬≫でしょうか。

本殿の周りを塀が囲み、本殿の前方に拝殿がある、という形式の神社は多くありますが、その本殿を囲む塀の内部の露天に狛犬が設置されている場合があります。

これは、どちらだと考えれば良いのでしょうか。

そもそも、≪神殿狛犬≫と≪参道狛犬≫に本質的な違いがあるとは思えません。

社殿の内部にあるか、屋外にあるかで、その持つ意味に違いは特にありません。

便宜的な呼び分けに過ぎないと、私には思えます。

いずれにせよ、

2)狛犬は神聖なものの前であれば屋内にも屋外にも設置される。

ということになります。

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