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2007年9月 3日 (月)

野生のライオン

まずは生物としてのライオンについて考えてみます。

ライオンというと、私たちはアフリカのサバンナを思い浮かべます。

しかし、実際には、アジアにもライオンが生息しています。

アジアのライオンは、現在、野生のものはインド・グジャラット州のギルライオン保護地区を中心に数100頭が生息しています。そのため、アフリカライオンとは区別してインドライオンと呼ばれています。

しかし、かつては西アジアを中心に、ギリシャなどヨーロッパ南部から南アジアにかけて広く分布していました。そのためアジアライオンとも呼ばれます。

そして、この地域は、メソポタミア文明やインダス文明など、人類文明の発祥地と重なり合います。

ライオンは地上の食物連鎖の頂点に立つ存在です。

同時に、狩猟採集段階の人類にとっては、獲物を奪い合うライバルでもあり、農業と並ぶ人類の重要な食糧確保の手段である牧畜・遊牧においては、家畜を襲う敵ともなります。

当然、人類はライオンに恐怖心や敵対心を抱いていました。

そうした畏怖の気持ちが図像化に結びついたのでしょう。

ユーラシアの古代文明において図像化されたライオンは、このアジアライオンです。

アジアライオンとアフリカライオンにはそれほど大きな違いはありませんが、アジアライオンの方が雄のたてがみがやや短く、その反面、たてがみが首から腹の方まで続いているとされます。

その特長は、有名なバビロンのイシュタール門に続く「行列道路」の壁面に彩釉煉瓦で表現されたライオン像BC580年頃)にも見ることができます。

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ライオンの事がよく分かってよかった

ライオンのことがよく分かってよかった

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