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2020年4月16日 (木)

伊東忠太の狛犬を追って(4)――様々な伊東忠太狛犬・続き――

もうひとつ、異色のものとしては昭和9年(1934)に竣工の築地本願寺の入り口階段の上にある獅子像があります。
これは、靖国神社型狛犬に基本的には似ていますが、翼が備わっており、グリフィンと呼ぶべき姿になっています。

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あわせて、もう一つの、ふっくらしたタイプも見てみましょう。

 

千葉県市川市にある中山法華経寺の境内に伊東忠太の設計で昭和6年(1931)に建てられた聖教殿(宝殿)の前に一対の狛犬がいます。
また、聖教殿の建物自体にも獅子のレリーフが見られます。

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「伊東忠太建築作品」には、「石材彫刻原型 新海竹蔵」と書かれていますので、この狛犬(石獅)も獅子のレリーフも新海竹蔵が原型を製作したということでしょう。
(聖教殿は年に一度の曝書期間のみ公開され、それ以外の時期は閉門されている)

 

 

祇園閣(京都市)は昭和3年(1928)に大倉喜八郎が別邸・真葛荘の敷地内に建設した望楼で、設計は伊東忠太です。
祇園祭の山鉾を模したデザインで、入口の前に狛犬が一対あります。
現在は、大倉別邸跡地に移転してきた寺院・大雲院の敷地となっています(通常非公開、特別公開期間のみ見学可能)。

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ただ、この狛犬については、「伊東忠太建築作品」では写真に写っておらず、図面にも記載がありません。
中山法華経寺聖教殿のものと共通性は感じられますが、建築当初からここに存在したのか、伊東忠太が関わっているのか、やや疑問が残ります。

 

ちなみに、祇園閣のある京都市には伊東忠太設計の本願寺伝道院もあります。
明治45年(1912)に真宗信徒生命保険株式会社本館として建てられたもので、建物の周囲には特異なデザインの動物・怪獣像が配置されていますが、入口前のものが獅子像と思われます。
靖国神社型でも、ふっくら型でもありませんが、参考までに。

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一方、祇園閣とは逆に、「伊東忠太建築作品」に掲載されているものの、確認出来ずにいるものに名古屋市の覚王山日泰寺仏舎利奉安塔の石獅があります。
奉安塔の前に門があり、その中には入れないため、存在を確認出来ていません。

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